大規模授業は、いわば、東京ドームでコンサートをするようなものだ。そこにはシナリオ、演出家、大道具、小道具が不可欠だ。それは、ただ、歌うだけでなく、わくわくする演出、仕掛けがなければ時間がもたない、ブーイングが飛ぶからだ。
今年は電子書籍にチャレンジしてみた。思い立ったのは、知人の教員から、作ってみたよ、というメールを2月中旬にもらったからだ。実は、悩んでいた。教科書の増刷を、出版社から断られたからだ。そして、他の出版社に依頼して快諾はもらっていたところに、私の定年後の再雇用が、なんと前代未聞で、教授会の決定で却下されたのだ。これはこれで大問題で、ひどい話については、別の場で紹介するが。
快諾してくれた出版社に迷惑をかけそうなので困っていたところ、この話を知り、やってみようと即断した。もちろん、4月から本版だ。作成方法など、何も知らない所から1カ月で作成する計画だ。
作成に関わる、どたばたは、別の機会に紹介するが、経験された方のサポートを得て、無事、3月26日にはamazonに登録し、間に合った。
これを200人近い学生にいかに活用してもらうかが、重要だ。多くのおとなたちはスマホで教科書が読めるかというが、学生たちからそれに関するブーイングは今のところ聞かれない。
従来からいえば、完璧を期すということかもしれないが、そんなことはない。走りながら考えよう。どこで問題がおこるか、重要な問題発見のため。
昨日、最初の授業で、告知した。しかし、最初から大丈夫、という雰囲気だった。
ipad、iphone、android対応だ。もちろん、持っていない、ガラ携だという学生もいた。しかし、ブーイングはない。
問題は、支払い方法なのだ。1時間の授業の教科書代が100円、金額の問題ではなくクレジットカードをもっていない学生はどうやって購入するか。
まず期間限定の無料キャンペーンを1日だけ活用することにした。これで、まずは、入手できる。設定したのに、いつまでたっても無料にならない。アマゾンに何回も、メールし電話しどなった。
昨日の午後に無料になった。文句が効いたのかと思った。
違うのだ。今日のアマゾンからの返信に笑っちゃった。キャンペーン期間が米国時間だって。だから、日本時間の0時からではなく、日本時間の16時からスタートだって。
とにかく、今、レポートを見ると180冊配布された。とりあえず、めでたしめでたし。
しかし、感動したのは、学生の友達ネットワークのすごさです。
事理就学生数は約200人、「今日中だよ、友達に回覧してね」とメールしたのが、20人くらい。それが一日もしないで、180人がアマゾンサイトから入手するのですから、それはすごいです。
学生の情報が伝わらない、電子掲示板を見ないなどというぐちはあきらかにウソですね。伝える努力、学生の友達ネットワークの活用、尊敬の念を持っていないということです。
学生の力を馬鹿にしてはいけないのです。
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