2013年1月8日火曜日

ゼミ授業をどう活性化するか(7)調査

ゼミの活動のかなりの部分は調査である。ひらたくいえば、調べ学習である。しかし、ゼミで大事なのは、そして学ぶというのは、調査してどうするのか。というそのあと作業にかかわってくる。
ここが意外にあいまいなことが多い。
調査というちすぐに学生はインターネットにアクセスしようとする。しかし、それは間接情報であることを、しっかりと知ってもらいたい。つまり、だれかが調べた情報なのだ。そこには、その誰かが分析したり、解釈した意見が入り込んでいる。しかし、それはなかなか理解できない。そのくらい、今の時代、情報があふれているのである。それをつなぎ合わせれば、何か、調べたことになるように誤解しやすい。ネットに多くの人が書いているからといって事実とは限らない。誰かが書いたものを他の人が見て、それを写したり、意見を添えて書いているだけかもしれないからだ。
足で調べる楽しさと、苦しさを、この過程で体得できる。
たとえば、ゼミのテーマでコンビニを取り上げることは定番である。そこでどんなIT化を実施しているか、調べてこいという。そのとき、自分で商品を買って、どんなレシートがもらえるかじっと観察間することを体験してもらう。また、店員や店長さんに聞いてきてもらう。この店ではどんなIT化をしているのかと。店員もきっときょとんとしているに違いない。ゼミの調査研究だからといって、聞いて来いという。ほんとうに聞いてくる。その「はらはらどきどき」感は重要な経験である。

調査したこと報告しなければならない。それは最終的には論文の一部になるはずである。
調査報告をきちんと文章化出来ることは大きな能力である。だから、書けるようになることは、重要なスキルアップにつながるからゼミでも重視している。
自分の意見を主張するというのは、感想を述べることとは大きく違う。まず、そこからスタートだ。


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